“ VENTICELLO DALL’ ITALIA “
イタリアからのそよ風 |
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イタリア・フィレンツェ在住 河本宗久氏より、日本の新聞・雑誌でも取上げられないようなイタリアのサッカー事情、サッカー観戦記、セリエA情報など貴重な情報を配信していただきます。 |
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こんにちは。ここイタリアは朝、夜かなり過ごしやすい季節になりました。サッカーをやるにはよい季節の到来です。
8月27、28日に待望のセリエAが開幕し、8月31日には選手の移籍市場も閉まりました。そして、9月10、11日には第2節が行われますが、8月31日を過ぎて、このチームでこの1年頑張るぞというところで移籍させられてしまった選手もいます。フィオレンティーナのファンティーニ選手がそうです。この選手はフィオレンティーナがセリエBの時に移籍してきた選手でしたが、ペルージャとのセリエA昇格決定戦で2戦とも得点して活躍した選手です。昨年も交代選手として何試合か出場して、よいプレーを見せていましたが、結局セリエBのヴィツェンツァというチームに移籍しました。 |
選手というものは、自分の意思とは別に、所属するチームの戦術や経営方針によって、簡単に他のチームに移籍させられてしまうものです。象徴的な選手が2年前までユベントスのセンターフォワードとして活躍したファブリッツィオ・ミッコリ選手です。当時、イタリア代表でも10番を付け、チームのエースとして多数の得点をたたき出していましたが、2004年9月の選手移籍市場閉幕の日に、電撃的にフィオレンティーナに移籍したのです。セリエBからAに上がったフィオレンティーナにとっては、イタリア代表の中心選手の加入で大喜びだったのですが、ミッコリ選手自身はまだまだユベントスでやるつもりだったので心中は複雑だったはずです。その後、フィオレンティーナでも大活躍をして、フィオレンティーナのファンやフィレンツェの街を好きになったようで、結果的にはよかったようでした。フィオレンティーナがセリエAに残留できたのも一重に彼の力だと言っても過言ではありません。
しかし、今年フィオレンティーナは監督をはじめ、移籍の責任者やクラブ主要スタッフががらりと変わったために、ミッコリ選手はセリエA残留の大仕事をしたことは全く関係なく、監督やチームの戦術に合わないためにユベントスに返却されてしまいました。移籍が決まった後のミッコリ選手が言った「娘がやっとこのフィレンツェを好きになり始めたところだったのに・・・」という言葉がサッカー選手の厳しさを物語っています。
そのミッコリ選手ですが、その後トリノの街に戻り、一流選手の揃うユベントスで再起を目指しました。親善試合に何度かベンチ入りしましたが、出場の機会がなく、監督の構想外と言われていました。8月も後半に入り、ミッコリ選手はベンチでスーパーサブとして、今年はユベントスの一員として戦うのかと思っていたところ、やはりユベントスからも放り出されてしまいました。移籍先は元オランダ代表のクーマンが率いるベンフィカ・リスボンです。ミッコリ選手は昨シーズン終了からこの3ヶ月の間にフィレンツェ、トリノ、リスボンと3つの街、3つのチームでプレーをすることになったのです。
今回の件で、サッカーチームも企業のひとつだなとつくづく思いました。選手やファンの意思に関係なく、チームの勝利のためにだけ選手を駒のように売り買いされるのです
確かに、ファンにとっては負けるチームより勝てるチームの方がよいですし、優勝でもすれば、前の年のことは忘れてしまうかもしれません。また選手にとっても、試合に出られず、1年間ベンチに座っているより、他のチームでプレーをした方が選手のためかもしれません。実際、移籍した後に大活躍して、代表に呼ばれる選手もたくさんいます。
チームの企業性や経営的なものは理解できますが、1年間応援した選手が簡単に去っていってしまうのは少し悲しい気がします。これはサッカーだけではないのかもしれませんが・・・。
2005年9月7日 イタリア在住 河本
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<イタリアサッカー開幕!!>
8月7日に今期のイタリアサッカーが開幕しました。
各チームが28日のセリエ開幕に向けてキャンプをしている中、正式な大会である「TIM CUPコッパイタリア2005-2006」が開幕したのです。
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セリエAのチームは28日のセリエAの開幕戦に照準を合わせているために、現在まだ調整中で本来の力を発揮できないようです。そのため、第1回戦が行われた7日に思わぬ誤算が起きました。
セリエAのチームであるレッチェがセリエC2のモンツァに0-0からPK戦の上、破れたのです。他のセリエAのチームも1点差でどうにか勝ち残ったところが多かったようです。今回の1回戦は基本的にランク下のチームのホームでの1戦のみなので特に難しかったのかもしれません。また、相手のチームもセリエAのチームが相手なので金星を上げようと普段以上の力を出してきたのでなおさらだったのでしょう。彼らにとって、セリエAのチームと対戦できることはめったにないチャンスだからです。 |
このコッパイタリアは14日に2回戦、21日に3回戦がそれぞれランク下のチームのホームで行われ、勝ち残った8チームは既に抽選が済んでいる昨期のセリエAベスト8のチームと11月下旬以降にホーム&アウェイで戦います。そのため、そのシードされたセリエAのチームはチームごとに練習試合を組んで、自分達なりのプログラムで開幕戦に向けて強化をしています。そういった意味ではアドバンテージになっているかもしれません。
前回はインテルが優勝しましたが、今年はどこが優勝するでしょうか?
今年の決勝はまだ先ですが、2006年5月3日と5月11日に行われます。セリエBやCのチームが勝ちあがってくるとコッパイタリアも更におもしろくなるのですが。 |
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<チャリティーマッチ>
こんにちは。ここ数日イタリアでは涼しい日が続いています。夏にしてはとても過ごしやすいですね。でも、そのうちまた暑い日が戻ってくるとは思いますが・・・。
6月から7月にかけて、各地で「チャリティーマッチ」がたくさん行われています。よくあるパターンは、往年のサッカー選手と歌手やコメディアンが一緒にプレーするものです。
ここフィレンツェでも6月下旬に「希望の試合」というチャリティーマッチが行われました。これは遺伝性の知能障害の子供や身体障害者に希望を与えようという試合でした。
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この試合は当初元フィオレンティーナであるあのロベルト・バッジオが参加する予定でしたが、急遽不参加になりました。それ以外には何人かの元イタリア代表や元フィオレンティーナの選手が参加しました。対戦チームは歌手やタレントでしたが、結構うまかったです。ゲストにはロベルト・バッジオに代わり、フィレンツェの至宝アントニオーニが来ていました。この春に病気が悪化して、入院していましたが、久しぶりに元気な姿が見れました。プレーはしませんでしたが、たくさんの子供からサインをねだられていました。自分自身が病気だったせいか、このようなチャリティーマッチには自ら参加するようです。
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また、7月上旬にメッシーナで行われたチャリティーマッチはミランのガットゥーゾが企画したもので、「カットゥーゾの仲間達 対1982年イタリア優勝チーム」で行われました。
カットゥーゾチームにはユベントスのGKブッフォン、フィオレンティーナに移籍したブロッキ、地元メッシーナのディ・ナポリが参加していました。相手の1982年イタリア優勝チームには年代は違っても数々の名選手が参加していました。GKはジョバンニ・ガッリ、DFはシレア、ベルゴミ、ビエルコウッド、MFは昨年引退したシニョーリ、FWは日本の磐田でもプレーしたスキラッチでした。中でも、DFのシレアは年齢を思わせないプレーを多く見せてくれました。厳しいマークとタックル、隙を見てはサイドラインをぐっとオーバーラップして、何度かシュートまでも打ちました。そして、スキラッチ。前半はかなりいいシュートを放っていましたが、後半はさすがに疲れた様子でした。私が一番見たかったシニョーリですが、後半から出場しましたが、最初は体がかなり重く、動きが悪かったのですが、その後得意の左足で絶妙なパスやシュートをしていました。特に、コーナーキックのショートパスからのセンタリングがゴールになったパスは最高でした。
試合の最中に募金を呼びかける放送やカットゥーゾのメッセージなどが流れ、多くの募金が集まったようです。参加した選手のすばらしいところは前述したシレアやスキラッチではないですが、一生懸命プレーをしているところです。全くの真剣プレーが見れましたし、コメディアンの笑いを取るプレーもありましたし、見る側にとってはかなり見ごたえのある試合でした。チャリティーマッチという意味合いを参加した選手がよく理解しているなあと思いました。
イタリアではこのようなチャリティーマッチや親善試合などがシーズンオフによく行われます。イタリア人にとってはサッカーのない生活は非常に苦しいのか、TVでも小さい街でも行われます。特に引退した選手が頑張っているのがとても印象的です。引退しても心は現役なのでしょうね。
フィレンツェ 河本(2005年7月14日) |
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<サルヴェッツァ・・・生き残りを掛けた戦い> 第5回
こんにちは。イタリアでは既に猛暑で、連日35度を超える日が続いています。熱中症で倒れる人が毎日増えるほどですが、既に学校も長い夏休みに入り、週末は家族で海水浴に行く光景が見受けられます。 |


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6月26日にセリエA昇格戦の第2戦がトリノで行われ、ペルージャが勝ちましたが、2試合の結果、トリノがセリエAに昇格しました。これで、セリエBから来期セリエAに昇格するのは、エンポリ、トリノ、そして現在八百長試合の疑いを掛けられているジェノアの3チームです。これに対し、セリエA残留戦で戦ったパルマ対ボローニャはご存知の通り、パルマが残留しました。この戦いはパルマがホームで負けるという逆境の中、アウェイのボローニャで逆転勝ちして、残留を決めたものでした。また、セリエB残留決定戦ではトリエスティーナ対ヴィツェンツァの試合が行われ、トリエスティーナがホーム、アウェイ共に勝って、残留を決めました。
私自身、フィレンツェで前述のフィオレンティーナの残留決定試合を観ましたが、今年はこの「サルヴェッツァ(生き残り。本来は逃れる、切り抜けるの意味)」の言葉をよく耳にしました。セリエAでは、安泰と思われたボローニャが最後の最後に足元をすくわれ、セリエBに落ち、常に降格ゾーンにいたパルマが生き残りました。
なんとセリエAの20チーム中で、14チームが最後の数試合までセリエA残留が決まっていませんでした。これはとても珍しいことです。つまり、今年はリーグ優勝やチャンピオンズリーグ出場権やUEFA CUP出場権を目指すよりも、自分のチームがセリエAに残留できるかどうかに力が入っていたのです。 |
選手のインタビューでも、セリエA残留が目標ですとか今は残留のことでいっぱいですと応えていました。名門のローマでさえ、セリエB降格の可能性があったのです。これはセリエBでも同じような現象が最後の最後の試合まであり、各地で残留を喜ぶ選手やファンの声が多く聞こえました。そのせいか、セリエAで優勝したユベントスよりも、セリエA残留を決めたパルマの方が選手も街も盛り上がったようです。
優勝よりも生き残り。そのような意味で今年は「我慢」の年だったかもしれません。また、審判の誤審問題や選手の暴力やファンの暴動がとかく取り上げられた年だったと思います。このような問題も来期は少しづつ解決していって欲しいものです。
来期のチーム構成のための「メルカート(移籍市場)」が既に終盤を向かえ、各チームで移籍発表が相次ぎ、新しい監督、新しい選手がチームに合流しています。その意味では、同じチームであっても、全く新しいチームとも呼べると思います。さて、来期のセリエAは8月28日に開幕しますが、どのような戦いになるのでしょうか?とても楽しみです。
イタリア在住 河本 (2005年6月28日) |
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(第4回)
こんにちは。ここイタリアは既に夏真っ盛りです。日中は35度を超え、街を行く人はTシャツに短パンで、サンダルを履く人が多くなっています。特に、フィレンツェは盆地なので、日中がかなり暑く、朝夕が涼しいといった感じです。でも、そろそろ夜も暑くなってきましたが。 |


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さて、日曜日に各地でセリエA最終戦が行われました。6チームがB降格の可能性があったために、それぞれのファンが揃ってスタジアムに出かけました。この日は各地でいい天気でしたので、応援するファンも選手も大変でした。午後3時に一斉にキックオフになりましたが、その時点で気温が30度を超えたスタジアムが多かったようです。
私は地元フィレンツェで行われた「フィオレンティーナ対ブレシア」の試合を観てきました。勝たないと自動的にセリエBに落ちるフィオレンティーナは、かなりのプレッシャーがあったと思います。早い時間からウォーミングアップをしていました。その横を今回笛を吹く審判のコッリーナさんが線審の2人と一緒にグランドを走っていました。選手並に何周もグランドを走っていたので、審判団も気合が入っているなあと感じました。確かに、前回のフィオレンティーナの試合(ローマでのラッツィオ戦)での主審の誤審により、フィオレンティーナの会長をはじめ、フィレンツェの市長までがイタリアサッカー連盟に抗議をしたので、もう二度と誤審はできないとさすがのコッリーナさんも思ったのでしょう。 |
試合は前半両者共にぎこちない動きで始まり、パスミス、トラップミスなど緊張のせいかとてもよい内容とは思えませんでした。ブレシアも負ければ、セリエB降格の可能性が高いので必死でした。ただ、フィオレンティーナのバックがうまく耐えていたという感じでした。前半の43分にフィオレンティーナがPKをもらい、ミッコリが冷静に決めました。
試合後のミッコリのインタビューでも「かなり緊張した」と言っていました。この前半終了直前のゴールが試合を決めたと言っても過言ではないと思います。 |
後半に入ると少しフィオレンティーナのボールがうまく回ってきました。前半調子の悪かったヨルゲンセンがよくなり、マレスカのドリブルやパスに冴えが出てきました。14分にそのマレスカの強引なドリブル突破からのシュートを弾いたボールがヨルゲンセンの目の前に転がり、シュート。2-0になりました。いい時間でのゴールでした。たた、今のフィオレンティーナには2点差では安心できません。引き分けでもB降格が決まるのですから。その後19分に足の調子の悪いミッコリに代わって、最近調子が悪いリガノーが入ってきました。練習の紅白戦では何度も豪快なシュートを決めていましたが、試合では最近動きが悪く、ゾフ監督の采配ミスかと思いました。その心配も束の間、2分後にヨルゲンセンからのクロスを頭一つ抜け出たリガノーがヘッディング。キーパーが一旦クリアしましたが、再びリガノーの頭上に。もう一度ヘッディングシュート。微妙にボールがゴールラインを超えて、ゴール。3-0になりました。このときのスタジアムの歓声は割れんばかりでした。私も思わず、椅子の上に乗って、ジャンプしていました。後で知ったのですが、リガノーは既に来期ナポリに移籍することが決まっていたようで、この試合がフィオレンティーナでの最後の試合だったのです。さすが、背番号9番ですね。
試合はそのまま終わり3-0でフィオレンティーナの勝利。他会場の結果待ちとなりました。少し経って、パルマがレッチェと引き分けたために、フィオレンティーナのセリエA残留が決まりました。この時はグランドもスタジアムも盛り上がりが最高潮でした。昨年の6月20日にセリエAとセリエBの入れ替え戦がここフィレンツェでありました。そのときも私は見に行きましたが、そのとき以上の盛り上がりでした。恐らく、信じられないくらいの緊張感からの開放と勝っても残留が決まらないこの状況に対しての反動だと思います。観客以上に選手の喜びの興奮は爆発していました。フィオレンティーナの会長が言っていた「スクデットを取ったようなものだ」という意味がよく分かりました。
来期もここフィレンツェでセリエAの試合が行われます。現在セリエBで首位のエンポリがセリエAの昇格を決めると、トスカーナ地方にはリボルノ、シエナ、フィオレンティーナ、エンポリの4つのチームがセリエAにいることになります。もうすぐ、当たり一面に咲き乱れるトスカーナ名物の「ひまわり畑」のようにトスカーナにもサッカーが満開になりそうです。
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<第3回>
今回は5月3日から14日にイタリアのトスカーナ地方のピサ県で行われた「UEFA EUROPEAN UNDER17 CHAMPIONSHIP」についてお伝えします。
既にヨーロッパの予選は行われて、7組に分かれたグループより1位になった国が今回の決勝大会に進みました。グループ1からは昨年準優勝のスペインを得失点差で破ったスイス、グループ2からは順当勝ちしたイングランド、グループ3からは一昨年優勝したポルトガルをかわしたクロアチア、グループ4はベラルーシ、グループ5からはギリシャをかわしたイスラエル、グループ6からは負けなしのトルコ、グループ7からはドイツ、チェコと同勝ち点で並び、直接対決でドイツに勝ったオランダと開催国イタリアです。
この決勝大会は、8ヶ国の中から3カ国が9月16日からペルーで行われる「FIFA WORLD UNDER17 CHAMPIONSHIP」に進む選考も含まれております。2001年はスイス、2002年はポルトガル、2003年はフランスが優勝しております。気になる地元イタリアは、1980年に当時西ドイツに勝ち優勝、1986年には当時ソ連と同時優勝しております。 |



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この大会はUNDER17ということもあって、将来性豊かな選手が出場します。また、この大会を境目にビックになっていくことも稀ではありません。例えば、1993年には現イタリア代表ゴールキーパーのブッフォンが15歳の若さでこの大会に出場しておりました。同じくトッティーもこの年に出場しております。その他、1989年に優勝したポルトガルのルイス・フィーゴ、1997年に出場した現レアル・マドリッドゴールキーパーのカシージャス、ユベントス10番のデル・ピエロも1991年に出場しております。まさにこの大会がビッグプレーヤーへの登竜門となっているようです。
今回はイタリアが出場した3位決定戦と決勝戦を見てきました。
3位決定戦は、クロアチア対イタリアの試合でした。この日は風が強く、空中戦の強いイタリアが不利と思われました。前半は0-0のまま終了しましたが、技のクロアチア、体の強さのイタリアという感じで、クロアチアの攻撃をイタリアディフェンスが守るという展開でした。後半9分にコーナーキックからイタリアのキャプテンのデ・シルベストリ(ラッツィオ)がヘディングで先制点をたたき出しました。その直後、クロアチアがゴール。その後35分にクロアチアがPKを得ましたが、はずしてしまいました。そのまま後半終了して、延長戦に入りました。
延長もなかなか決定的なチャンスのない状態が続きましたが、ロスタイム1分にクロアチアがシュートの跳ね返りを前にパスをしてゴール。と思いましたが、オフサイドでした。その1分後、試合終了寸前に後半25分から交代したイタリアのディ・ジェンナロ(ミラン)がゴール前でパスをもらい、ドリブルで相手ディフェンダーを抜き、シュート。ゴール!!
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劇的な勝利でした。この選手は後半から中盤でゲームをうまく作り、イタリアの流れを変えていたので、将来有望な選手です。期待できますね。
決勝は、準決勝でクロアチアを圧勝したトルコと同じくイタリアに1-0で勝ったオランダです。全体的にはトルコはチームプレーやポジショニングがしっかり出来ていて、体の入れ方やボールの持ち方がうまいと思いました。一方、オランダは個人技がうまく、特にドリブルのうまさはとてもUNDER17とは思えませんでした。試合は前半0-0から後半5分にドイツでプレーしているD・イエルマスが得点、後半11分には今大会の得点王のコーゼ(バイエル・レバークーゼン)が得点して、2-0で圧勝しました。トルコがパスの正確性やポイントポイントの正確性があるのに比べ、オランダは個人技に走っていた気がしました。イタリア戦で決勝点を取ったザールマン(スパルタ・ロッテルダム)も将来期待できる選手です。
この結果、優勝トルコ、準優勝オランダ、3位イタリアの3カ国が世界選手権に出場することになりました。今回実際見てみて、どの国の選手も17歳以下とは思えない選手ばかりでした。特にトルコの選手はフィジカル、個人技、ボールの持ち方など全ての面で他を上回っていました。UNDER20でもおかしくないチームでした。ひとつだけ良かった点はセリエAや他のリーグの試合のようにいわゆる「プロフェッショナルファール」やシミュレーションがなかったことです。若さで一生懸命に頑張っている姿と試合後に「普通の17歳」に戻るところが爽やかな印象を受けました。
イタリア在住 河本 (2005年5月16日) |
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<第2回 ビーチサッカー>
こんにちは。ここイタリアは少しずつ暖かくなり、日中は暑いくらいです。日も随分長くなり、夜の8時くらいまで明るくなりました。これくらい日が長いとサッカーを夜遅くなってもできるのでうれしいですね。私もフットサルをやっていますが、特にイタリアでは年配のプレーヤーが多いです。そういう方は仕事が終わってから、夜フットサルをやっているみたいです。ただ、年配と言ってもあなどってはいけません。恐らく、昔はかなり上手かったんだなと思うようなプレーが多いです。特に、フェイントとロングパスは絶妙です。 |
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第2回目の今回は、来月8日にブラジルで開幕する「第1回ビーチサッカーワールドカップ」に合わせてビーチサッカーについてお話ししたいと思います。今回日本代表が組まれ、大きな大会に出るのは恐らく初めてだと思いますが、ラモス監督始め、日本代表の中心メンバーの多くが沖縄でプレーしているようです。元々ビーチサッカーは、フットサルのビーチバージョンと考えればよいと思うので、沖縄の選手が多いのもうなずけます。やはり「海をバックにアクロバチックなプレーができる!」のがビーチサッカー魅力のひとつだと思います。海好きにはたまらないですね。という私も実は海好きで、スキューバダイビングのライセンスを持っています。グランドが砂地で、ボールもフットサルのものより柔らかく軽いので、最初は戸惑うかもしれませんが、「サッカーを楽しむ」には最高かもしれません。 |
特にオーバーヘッドキックやリフティングをしながらシュートを打つことが出来るので楽しいです。逆にドリブルをするとボールが砂に引っかかるので大変です。グランダーのパスもデコボコのグランドでは、バウンドしたときにどこに行くか分かりません。もしかしたら、それがビーチサッカーのおもしろいところかもしれませんが。
「暑い中ビーチでサッカー」をイメージするとやはりブラジルが浮かびます。子供から年配の方まで気軽に楽しめるスポーツというイメージがあります。日本でも今回のワールドカップを機会にビーチサッカーが盛り上がるといいですね。サッカーの日本代表を目指すより、ビーチサッカーの日本代表を目指した方が「世界」は近いかもしれませんね。
イタリア在住 河本 (2005年4月28日)
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こんにちは。ここイタリアからサッカーの情報やおもしろいエピソードなどをどんどん発信していきたいと思います。
第1回の今回は、フィレンツェ郊外のナショナルトレーニングセンター“ コベルチアーノ ”で行われたおもしろい大会をお届けします。
この大会は、” FUORICLASSE CUP “ という大会で、9歳から20歳までの学生を対象としたフットサル大会です。カテゴリーが各年代と男女別に8つのカテゴリーに分かれていて、各都市、地域の大会を勝ち進んだチームがイタリアNO1を目指します。なんと参加者数は、イタリア全土で、30万人!さすが、イタリアですね。
また、おもしろいのが、勝てばよいのではなく、勝ち点の50%がフットサルの試合の結果、あとの50%がいわゆる「教育」です。約1,600の学校が参加しているのですが、その学校での「サッカーニュース」の内容や活動によって勝ち点が変わります。イタリアの学校がサッカーを通して、教育しているのがよく分かりますね。 |
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さて、気になるイタリアの子供のサッカーのレベルですが、小さい子供ほど上手い子とそうでない子と個人差があるなあと思いました。上手い子は、あと5年もしたら、プロ選手になってもおかしくないと思いました。また、身体的に日本人の子供と比べると、ひざから下の部分が日本の子供より弱いのではないかと思いました。いわゆるランニングや筋肉トレーニングをそれほどこの年齢ではやっていないようです。ただ、すごくよかったのは、子供たちが競争意識よりもわきあいあいとやっていて、見ている方も朗らかな気分になったことです。子供同士で失敗を責めたり、監督ががみがみ叫んだりしていなく、勝つことよりサッカーを本当に楽しんでいると感じました。審判にしても、小学生の審判がいたり、少しはあまくしたりとみんなが楽しくやっていました。
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最後の表彰式の前には、地元のフィオレンティーナの選手が来て、子供たちとPK合戦をやっていました。特に、先日のユベントス戦で先制点を決めたパッツィーニ選手は子供たちから人気がありました。
今回の大会は、フィレンツェ県のファイナル大会でしたが、5月に全国大会が行われるようです。子供たちの笑顔と試合後もグランドで楽しく遊んでいる姿が印象的でした。
イタリア在住 河本 (2005年4月12日) |
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| ■イタリア,コベルチアーノでのサッカーキャンプ |
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このコッパイタリアは14日に2回戦、21日に3回戦がそれぞれランク下のチームのホームで行われ、勝ち残った8チームは既に抽選が済んでいる昨期のセリエAベスト8のチームと11月下旬以降にホーム&アウェイで戦います。そのため、そのシードされたセリエAのチームはチームごとに練習試合を組んで、自分達なりのプログラムで開幕戦に向けて強化をしています。そういった意味ではアドバンテージになっているかもしれません。